歯の動きの解説
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歯の動き
歯の動きの仕組み
治療が6ヶ月で終わらない理由
本来動くはずのない歯が動くというのは実に不思議なことです。
実は歯の動きには骨の代謝が大きく関係しています。例えば歯を右側に動かしたいとき、歯は矯正器具で右に力がかかります。すると右側の歯を支えている骨が溶けるのです。そして左側の支えている骨が作られていくのです。
結果として右の支えている骨が溶けて、左の支えている骨が作られるのですから、歯の入っている穴は右にずれるのです。歯の1ヶ月に動く量は0.3mmといわれています。
それに対し患者様のでこぼこの量は平均4.0mm。たった1本動かすだけでも1年以上かかります。6ヶ月で終わる患者様はでこぼこの量が極めて少ない事がわかります。
またでこぼこの量が多い方が短期で終わる可能性があるとすればそれは、外科的な施術をしています。外科的なことは通常は患者様に麻酔をかけて、全ての歯の間に切り込みを入れています。この方法に疑問を持つ矯正専門医は少なくないのが現状です。
いずれにしても楽な方法ですばらしい人生は得られないのは矯正だけでなくすべての人生観に通じるのではないでしょうか?アメリカをはじめとする世界各国の矯正歯科治療で短期で終わる治療をほとんどなされていないのはそれなりに理由があるのです。
イラスト解説:矯正歯科で歯が動く仕組み
1、歯の基本構造
歯肉の中には歯槽骨という歯を支えるための骨があります。
歯槽骨と歯根の間にある繊維状の組織が歯根膜です。歯根膜は歯にかかる衝撃を和らげるクッションの働きをしています。
2、矯正装置の装着
矯正装置を取り付けました。
動かしたい方向へ弱い力がかかり始めます。
この力は、歯を支える歯根膜に伝わり、歯根膜が伸縮します。
3、歯の動きはじめ
矯正装置によって歯や歯の周りの組織に恒常的に力がかかると、【骨芽細胞】と【破骨細胞】が働き始めます。
骨芽細胞は、繊維がつっぱっている部分で新しく骨を作ります。
一方、破骨細胞は、繊維がつまっている部分の周りにある歯槽骨を食べ始めます。
4、歯の移動
【骨芽細胞】と【破骨細胞】の働きによって、歯根膜の繊維のバランスが平均化されました。
これを繰り返すことで、歯が動くのです。
上記記事は、
青山外苑矯正歯科
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TEL:03-3404-0418
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